yuuui(ゆーい)
こんにちは。SNSでフォトグラファーとして活動しているyuuui(ゆーい)と申します。Twitterを中心にinstagramやnoteでも活動しており、ストリートスナップ、ミニマル写真、ポートレート、赤外線写真など幅広いジャンルに挑戦しております。
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ミニマル写真ご存じでしょうか?カメラを買っていざスナップを撮ってみよう1と思った時に、何を撮ったらいいかわからない、どうして良いかわからない!等のお悩みを抱えている方に是非おすすめしたいのがこのミニマル写真です。
ミニマル(minimal)を直訳すると「最小限の」です。
写真を最小限の要素だけで構成した、伝えたい要素を極限まで絞った写真、見ていて心地の良い写真のことをミニマル写真と呼び、海外でもminimal photographyとして親しまれております。
さっそくですが、僕が撮影した作例を3枚ほど紹介します。
1枚目は空を背景に建物の壁、ライトをバランスよくなるよう撮影しました。
2枚目は空を背景に、月を中心に木とのバランスが心地良くなるようなポイントを探して撮影したものです。
3枚目は観覧車の一部ですが、放射状に広がる様子が面白いなと思い撮影しました。
このように、ミニマル写真には被写体を最小限にすることで被写体の色や形、質感、構図などに注力した写真を撮影することに面白さがあります。
スナップ写真を始める際にミニマル写真をおすすめしている理由は、「構図の整理が上手くなる」からです。
僕もスナップ写真を始めた時に積極的にミニマル写真を撮影していたので実感している事ですが、ミニマル写真は写真全体のバランスを考えないと見ていて気持ちの良い写真、本当に見せたい部分を見せられるような写真にならいのですね。
そのため、写りこむ要素が少ないからこそ写真全体に意識が向き、構図を整理する技術が身につきます。
この「構図を整理する力」は他のジャンルの撮影にも生きてくるため、スナップ写真を始めた時に撮るジャンルに迷っている方にはミニマル写真をおすすめしています。
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スナップ写真におすすめの撮り方と被写体
それでは実際にミニマル写真を撮ってみようと撮り始めようと思った時、何を撮ったら良いか迷いますよね。
そこで、ミニマル写真初心者の方にも撮りやすいおすすめの被写体と撮り方を紹介します。
壁をグラフィカルに撮る
最初におすすめする被写体は「壁」です。
カメラを持って街に出てみると、沢山の建物が見つかると思います。
その中でも「壁」に注目してみてください。建物の壁に注目してみると、そこには様々な色であったり質感であったり、その日の空の色との対比でバランスがよく見えたり、意外と面白くなってきませんか?
この3枚はすべて同じ居酒屋さんの壁を撮影したものになります。
建物自体の線や色、壁の模様、ペンキで塗られたような部分の質感、ライトなど、注目して見てみると沢山の要素が気づきます。
そういった要素をバランス良く撮る、僕はこれがミニマル写真の楽しみだと考えています。
これは靴屋さんの壁になります。
壁には文字が書いてあったり、はしごがあったり、色の切り替わりが面白かったり、様々な要素があります。
このような要素を、自分なりに読み取ってバランスよく撮ってみてください。
もしかすると最初は難しく感じるかもしれませんが、コツを掴むと自分だけのミニマル写真の撮り方が見えてくるはずです。
色や質感、構図のバランスが良くなるような自分だけの要点を見つけながら街を歩き、撮影してみることをおすすめします。
無機物の一部を拡大する
次におすすめする被写体は「無機物」です。
1枚目は浅草寺にある五重塔の最上部にある金の飾りが美しいなと思い拡大して撮影したもの。
2枚目はひたち海浜公園の観覧車です。
中止部分から放射状に伸びる線と色のバランスが美しいなと思い撮影したものになります。
3枚目は雨の日に散歩していたら見つけた赤いボディの車、ボディついた水滴の質感が美しいなと思い撮影したものになります。
特に浅草寺やひたち海浜公園などの有名な観光地は、ついついその美しさやわかりやすさから被写体の全体を写真に収めがちです。
そこを、さらに自分が気になった1カ所に注目して拡大することで自分のミニマル写真が個性的になるはずです。
さらに、3枚目のように、日常のふとした瞬間にもミニマルに切り取れる瞬間は隠れています。
ミニマル写真を撮る際には、これまでとは違った観点から切り取ることでその場の新しい魅力に気付けるため、これまで撮影に行ったことのある場所にもう一度行ってみることもおすすめしています。
空や水面を背景に最小限の被写体を撮る
ミニマル写真では要素を少なくするためにシンプルな背景になる場所だと撮影しやすいです。
これまでの写真にも言えることですが、「空」はどこでも使う事が出来る最高の背景ですね。
季節や時刻、天候によって空は表情を変えますので、ミニマルに切り取りたい被写体でもどうしても青空が合わない、なんてこともあります。
そんな時は曇りの日にチャレンジしてみたり、時間を変えて朝や日没前にチャレンジしてみることで雰囲気を変えることができ、イメージに合った写真が撮れることもあります。
1枚目の標識は冬の夕暮れ時に撮影したものですが、ミニマル感に加え夕方の淡い背景が錆びた標識と合い、エモーショナルな雰囲気に仕上げる事が出来たと考えています。
3枚目は対照的に正午近くに撮影した写真です。スカッと晴れた青空を背景に、飲食店の駐車場に配置されていた電球をミニマルに撮影してみました。
電球の無機質的な印象と本来の明るさが背景とマッチしていませんか?
空以外にも、水面を使ってミニマルに切り取る事も出来ます。
2枚目の写真が例になりますが、これは遊園地にある池に映り込んだジェットコースターと観覧車を撮影し、さらに上下を反転した写真になります。
素直にカメラを上に向けて空を背景に撮影することも出来たのですが、あえて水面に映り込んだ様子を撮ることにより不思議な印象与えられる写真になりました。
スナップ写真の撮影には望遠レンズがおすすめ
ミニマル写真を撮影するのにおすすめなのは望遠レンズです。
特におすすめなのがフルサイズ換算で85mm〜135mmの焦点距離で撮影することです。
ミニマル写真は風景の一部を切り取る事が多いため、必然的に望遠寄りの焦点距離が使いやすくなります。
広角で撮れないことも無いと思いますが、画角が広いということはそれだけ写りこむ要素も多いため、急に難易度が上がるように感じています。
事実、この記事で紹介している写真もほとんどは90mmもしくは100mmの単焦点レンズで撮影したものになります。
カメラを購入したばかりで最初に付いてきたズームレンズしかない…というような場合でも、一番望遠寄りの焦点距離を使って是非チャレンジしてみてください。
ミニマルスナップ写真の撮り方を学んで違った視点を鍛えよう
最初にも紹介しましたが、ミニマル写真を撮り始める事でこれまでとは違った視点を鍛えられます。
色や質感をテーマに撮影してみる事で気づきがあり、写真全体に余計な物が写りこまないか気を付けるようになったり、思いがけない物が被写体になる事に気付いたり、例えばポートレートや物撮りなどの他のジャンルにも活かせる「構図を整理する力」が身につきます。
最後に筆者の他の作例を紹介して終わりたいと思います。
もしカメラを買ってみたはいいもののまだ撮りたい被写体が見つからない…とお悩みの方は、ミニマル写真に挑戦してみてはいかがでしょうか?
スナップ写真のその他作例紹介
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