Kou Kato
京都や大阪を中心にストリートスナップグラファーとして活動しているKou Katoと申します。TwitterやInstagramを中心に日々写真を投稿しており、オンライン講座やフォトウォークの運営など、写真の講師としても活動しています。Twitter: https://twitter.com/ko_ref
Instagram: https://www.instagram.com/ko_ref/
Note: https://note.com/ko_ref
「ストリートスナップ」という写真のジャンルをご存知でしょうか?
明確な定義は存在しませんが、「ストリートスナップ」は“街中で撮影されたスナップ写真”を意味します。
今回は、そのストリートスナップの魅力と撮影する際のコツと必須パターンについてお話ししていこうと思います。
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「ストリートスナップ」とは
ストリートは「路上で」、スナップは「下準備なしに日常を撮影した写真」を意味します。
つまり、「ストリートスナップ」は、撮影するものをあらかじめ決めることなく、カメラ一台を持って路上で撮影する写真のジャンルになります。
この、”撮影するものをあらかじめ決めることなく”といったところがストリートスナップの最大の特徴で、他の写真のジャンル、例えば風景やポートレートなど、しっかりとした下準備が前提の写真のジャンルと大きく異なります。
ストリートスナップの歴史は長く、1890年代から撮影されており、著名なストリートスナップの写真家をあげるならば、アンリカルティエ=ブレッソンや森山大道、ソールライターなどが挙げられます。
ストリートスナップというジャンルを知らない方は一度これらの写真家を検索してみてください。
ストリートスナップの魅力
ストリートスナップについて知ったところで、ではストリートスナップの何が面白いのかについてお話ししていこうと思います。
私はストリートスナップには大きく3つの魅力があると思っています。
瞬間の面白さ
私がストリートスナップの魅力に取り憑かれるきっかけとなった写真家の一人に、アンリカルティエ=ブレッソンという方がいます。
フランス出身の写真家で、「決定的瞬間」の代名詞で語られるストリートスナップの巨匠の一人です。
流れゆく日常のなかの一瞬を切り取るストリートスナップでは、二度と同じ場面に出くわすことはありません。
写真を撮る人が何かを感じ、シャッターを押した瞬間が写真として永遠に残ります。
そんな一期一会の写真こそがストリートスナップの魅力の一つです。
シチュエーションの面白さ
もう一つが、シチュエーションの面白さです。
「そんな場面本当に存在した?」「どうしてそうなった?」と、思わず疑ってしまうようなシチュエーションを写真として残すことができるのもストリートスナップの魅力の一つだと思います。
動画はシチュエーションの一連の流れを記録するのに対し、静止画である写真はシチュエーションの一部のみを切り出します。
そのため、そのシチュエーションの不思議さや面白さがより増すといった効果があります。
街の面白さ
最後の一つが街の面白さです。
街にはとても面白いものが溢れています。
ストリートスナップを始めてみると、それまで気がつかなかった面白いものに気がつくようになります。
ストリートスナップを撮っているうちに街の見え方が変わってくるのもとても面白いです。
ストリートスナップを撮影するコツ
魅力について知ったところで、次はストリートスナップを撮影する際のコツについてお話ししようと思います。
好奇心を持って写真を撮る
コツとして初めに精神論を解くのは、ナンセンスかもしれませんが、実はストリートスナップにおいては、好奇心を持つことが最も重要です。
面白いと思わなければ、シャッターを切ることはできないからです。
また、ストリートフォトグラファーの魅力の違いも、「何を撮ろうと思うか」によって生じてくるので、まずは街や出来事など、目の前の出来事を面白いと思うところから始めましょう。
カメラはいつでも撮れる設定に
決定的瞬間を捉えることが、ストリートスナップの魅力の一つと言いましたが、決定的瞬間はいつ訪れるかわかりません。
そのため、カメラは常に撮れる状態にしておきます。
例えば、私が普段撮影するときの設定を紹介すると、
- カメラは首から提げず、常に右手に持って歩く
- 電源は常にオン
- 設定は絞り優先オートかシャッタースピード優先オート
- 手ブレしないようにシャッタースピードは最低1/250まで
- フォーカスは常に中央に合うように
など。
いつ決定的瞬間に出会っても撮れるようにシャッターを押すだけで撮れるような状態を保つことが一つのコツです。
ひたすら待つ・ひたすら歩く
ストリートスナップをする人たちは色々なタイプがいますが、「ひたすら待つタイプ」「ひたすら歩くタイプ」の二つに大別されます。
私はひたすらに理想の瞬間を待つタイプですが、ガッツリ撮り歩く日は一日20kmくらい歩きます。
決定的な瞬間というのはなかなか訪れるものではないので、根気よく写真を撮り続けるのがコツの一つです。
アングル・ポジションを変える
ストリートスナップ初心者にありがちなのが、棒立ちで撮影することです。
写真をより面白くするためには、カメラをむける角度(アングル)や、カメラの位置(ポジション)をうまく変化させることが大事です。
例えばこの写真では、低い位置から水平方向(ローポジション・レベルアングル)にカメラを向けています。
日常を非日常的に捉えるには、普段見ている位置からずらして撮るとより非日常感が増します。
もう一枚例を挙げると、この写真は高い位置から見下ろすアングル(ハイポジション・ハイアングル)で撮影しています。
普段から撮影するときにしゃがんでみたり、高いビルに登ってみたりすると、普段みている景色と一味違った写真が撮れるようになります。
ストリートスナップの必須パターン
ストリートスナップ初心者のうちは、何を撮っていいかわからないという方が非常に多いです。
そんなストリートスナップ初心者の方にこれだけおさえておけばストリートスナップが飛躍的に上手くなる必須パターンをご紹介します。
光と影を追う
光と影はストリートスナップにおいて最も撮りやすい被写体です。
光と影は季節や時間帯によって、角度や色が変わります。夏の日差しは強く高いため、影がくっきり短いです。
冬の日差しは柔らかく低いため、影がぼんやりしていて長いです。
また、夕方になると影が大きくなったり、ビルの反射を活用したりできます。影の中でも、特にシルエットを捉えると、ミステリアスで面白い画が撮れるようになります。
リフレクションを覗く
リフレクションを覗いてみると、普段見ている世界と別の世界が広がっているような感覚になります。
ガラスを通して見る実像とガラスに反射した反射像を重ねて撮ると、写真に不思議な感じを出すことができます。
スローシャッターを活用する
スローシャッターを利用して、わざと被写体をぶれさせます。
予想外の写真が撮れたり、普段みている世界とは違った世界をうつことができます。
フレーミングする
額縁構図というものがありますが、これを応用して色々なものでフレーミングしてみるのもとても面白いです。
構図として安定するだけでなく、視線をフレーミングされた被写体へ向けることができます。
最後に
ストリートスナップという写真のジャンルはこの記事を読んだ後からでも始めることができるジャンルです。
ぜひ、外に出かけるときにカメラを持ちだして写真を撮ってみてください。
通勤や通学の時にカメラをポケットに忍ばせて暇な時間ができたら撮るといった感じでも良いと思います。
この記事がきっかけでストリートスナップに少しでも興味が沸いてくれれば幸いです。
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