風景写真

風景写真の撮り方【これを意識すれば今までより上手く写真が撮れる】

【この記事を書いた人】
Shota
京都の大学に通う写真を撮ることが好きな大学生20歳です。
中学生の頃から写真を撮り始め、大学生になりカメラを買い、現在大学の写真部に所属しています。
主に、風景や空の写真を撮っており、写真はInstagram、Twitterに投稿し、その写真を使って動画を作成しTikTokにも投稿しています。
Instagramは2万人、Twitterは1.6万人、TikTokは1.7万人の方にフォローしていただいております。自分の写真が誰かの「好き」や「癒し」「元気」に繋がればいいなと思い投稿しています。

普段何気なく外を歩いていると、「あ、きれいな景色だな」と思ったり、観光地に行った際に写真を撮ったりする機会があるかと思います。

そんな時に、意識すると「いつもよりなんかいい感じに撮れた」となるような撮り方を僕の経験上から説明していこうと思います。

カメラだけでなく、お持ちのスマートフォンでも実践できる内容も書いているのでぜひご覧ください。

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これを意識すれば、今までより上手く写真が撮れる風景写真の撮り方(構図)

1. 三分割構図

三分割構図というのは、下の図のように写真を縦横それぞれ三分割して、その交点や線に見せたいものを配置する構図のことです。

実際にそれを意識して撮った作例を見ていきましょう。

まず、この写真では緑の木々と生活感がある風景の中に、赤色の箱のようなものがありました。

全体的に緑っぽいイメージの中にあるため、赤色はアクセントとなって面白いなと思って、三分割構図を使って右下の交点の部分に配置してみました。

なんとなく写真全体がまとまっていて、しっくりくるような感じがしませんか?

次はこの写真です。

これは、京都で撮った写真です。

ご存じの方も多いとは思いますが、ここに写っているのは、八坂の塔です。

この八坂の塔がこのように見える場所があって、空をバックにして撮るのもすごくきれいだなと思い三分割構図を使って撮ってみました。

三分割にした時の縦の線上に八坂の塔を写すようにし、その交点にもかぶるようにしています。

また、個人的に空がすごく好きなので空を多く写しています。

このように、三分割構図はその線上に何か写したいものを持ってきてあげることで今まで何も意識することなく撮っていた時よりも写真のレベルが上がって、上手く見えてより一層写真を撮ることが楽しくなるのでおススメです。

また、今回は風景写真の紹介なのでここでは、写真は載せられませんがポートレート撮影をする際にもこの三分割構図は非常に役に立つのでぜひやってみてください。

2.二分割構図

二分割構図とは、上下または左右を均等に二分割する構図のことです。

この撮り方は、すごくシンプルではあるものの、風景を撮影するのにすごく向いている構図です。また、シンプルゆえに、簡単にできるのでおススメです。

では、実際に作例を見てみましょう。

こちらの写真は、上下の二分割を意識して撮った写真です。

こんな感じで、水面に何かが写るリフレクションを狙う場合は、この二分割構図で撮るときれいに収まるのでおススメです。

今回は、奥に見える山のふもとの部分に上下の二分割の線を合わせるように撮りましたが、水面と景色の間に何もない景色である場合(ウユニ塩湖みたいな景色)は、水面と景色の境界線の部分で上下を二分割して撮ると、すごくきれいな写真が撮れます。

この写真は、兵庫県朝来市にある立雲峡から撮影した竹田城跡の写真です。

この写真では、真ん中に竹田城跡を写して、奥に見える山と雲海の境界線を上下の二分割の線上にもってくるようにしています。

これらのように、二分割構図で撮るものにぴったりなのは、山・海などの遠景写真や空と水面のリフレクション・建造物と空などがおススメです。

また、私自身もそうなのですが、ぴったり二分割の線上に合わせることを気にしすぎなくても大丈夫です。

私であれば、空が好きで空を少し多めに写したいので二分割といっても、空の割合を少し多めにしたりすることもあります。

ポイントは、水平を意識することです。

水平を保てていると、それだけでいつもとは一味違った写真が撮れます。

3.額縁構図

額縁構図とは、写真の中にさらに枠があってそれが額縁で囲んでいるかのような構図のことです。

この上の写真では、建物の柱を使って額縁に見立ててその奥にある景色を撮影しています。

こうすることによって、写真の中にさらにもう一つの枠が出来上がって印象的な写真になります。

ちなみに、この場所は京都府にある清水寺で撮影した写真です。

このように、縦向きの写真でも取り入れることができます。

この写真は、出入り口となる門の柱を使って額縁を作り、奥にある風景を切り取っています。

周りが暗くて、奥の景色が明るいと視線が誘導されて、グッと引き込まれるような写真になります。

ちなみに、この写真は京都府の貴船神社で撮影した写真です。

これらのように、額縁構図は壁や柱を使って額縁を作ってあげることで出来上がる構図となっています。

今回は、柱や門を使った作例を上げましたが、もちろん窓であったりフェンスの隙間であったり、身近にあるもので額縁を作ってあげればそれは、額縁構図といえます。

工夫次第では、いろんな額縁が作れるのでそういったものを探しながら撮影をするのも、すごく楽しいです。

建物や、お寺、神社であれば、今回紹介した作例のような額縁が見つけられやすいと思うのでぜひ、やってみてください!

4.放射線構図

放射線構図とは、奥行きを出すために使われる構図のことです。

とある一点から複数の線が、ぶわっと広がって伸びていくような印象の構図となります。

その広がりや奥行き感を感じるような構図であるため、迫力や躍動感を見る人に与えることが可能になります。

まずは、こちらの写真から見ていきましょう。

この写真では、全体的に道の奥の方にある一点から放射状に建物や道が伸びてきているような構図となっています。

このことから、まず奥行き感を感じることで写真に立体感が生まれます。

そして、広がりを感じることによって躍動感を感じ、奥から手前に向かってだんだん建物の大きさが大きくなって迫ってくるように感じるため迫力も感じることができます。

ちなみに、この写真を撮った場所は、京都府にある清水坂というところになります。この道をまっすぐ進むと清水寺につきます。

奥に見えている赤い門がその一部です。

この写真では、奥に小さく見える門の一点から手前に向かって、階段のラインや手すりのライン、そして灯篭のライン、そして写真上部に見えている木々のラインが、放射状に広がっています。

こちらの写真も一枚目の作例と同様に、奥から手前に伸びてくるように感じるため立体感と、迫力が感じられます。

これらのように、放射線構図というのは見ている側に与える印象が大きい構図となっています。

個人的に経験してきた中で、この放射線構図を使って撮れるような場所は、街並みや駅のホームがおススメかなと思います。

まず、街並みであれば電柱が建っているような場所であれば特におすすめです。

道のラインに加えて、電柱のラインが加わって、さらにはその電柱から電柱へとつながっている電線のラインも加わるため、放射線構図で撮るにはもってこいです。

また、駅のホームであれば線路に沿って続くホームのラインと電線のライン、そして電車が斜め奥から手前に向かって伸びているラインが加わるため、こちらも放射線構図で撮れるおススメの場所です。

5.圧縮効果

最後に、これを使えれば格段に写真が面白くなるものの一つとして圧縮効果を紹介したいと思います。

これは、構図というよりかは撮り方として一つのテクニックになります。

まず、そもそも圧縮効果とはなになのかについて説明していこうと思います。

ざっくり説明をすると、遠くにある被写体が大きく写り、近くにある被写体とのサイズの違いが少なくなることによって、遠近の距離感が喪失してしまい、一枚の写真の中に遠近両方の景色がぎゅっと詰まったようになる効果になります。

実際の作例が下の写真です。

まず、この写真では手前に写っている家や電柱と奥に写っている入道雲との距離感が喪失しています。

通常では、電柱と入道雲の距離はだいぶ離れているはずなのに入道雲がとても大きく見えて迫力があります。

これが、圧縮効果の面白い点です。

この圧縮効果を使った写真を撮りたいときは、カメラを持っている方であれば主に望遠レンズを使ってみてください。

いつもとは違った景色が見えてきて、撮影した写真を後で見返すとダイナミックな写真が撮れていることに驚くかと思います。

少なくとも、自分は初めて圧縮効果を使って撮った時はめちゃくちゃ興奮して、数か月間ずっと望遠レンズを持って出かけていたほどでした!

夏は、入道雲が見られる季節となってきます。

圧縮効果を使わずとも、ものすごく迫力のあるあのもくもくした大きな雲をさらに圧縮効果を使ってダイナミックに撮ってみてはいかかでしょうか?

また、入道雲だけではなく、飛行機と建物や建造物と月などの組合せで撮ってみるのもおススメです。

6.スマートフォンでの活用

ここまで4つの構図と1つのテクニックを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

1~4の構図については、カメラで写真を撮られている方も、スマートフォンで写真を撮られている方も、どちらにも役に立つ構図なのでぜひ使ってみてください。

ちなみに、スマートフォン(iPhone)を使用されている方であればすでにご存じかもしれませんが、カメラで写真を撮ろうとした際に、グリッド線を表示してくれる機能があります。

表示させるやり方として、まず「設定」のアプリを開きます。

その中にある「カメラ」を選択すると、下にスクロールしていくと「グリッド」という項目があるのでそれをオンにすると、iPhoneの既存のカメラを開くと、グリッド線が表示されるようになります。

このグリッド線に合わせれば今回紹介した構図の中で、特に3分割構図がやりやすくなるのでぜひやってみてください!

Andoroidについては、自分は使用していないのでわからないのですが、調べてみたところAndoroidも設定からグリッド線を表示できるようになるそうなので、ぜひやってみてください!

また、撮影した後に「ああここ歪んでいるからもうちょっと写真を水平にしたいな」とか、「個々の部分は切り取りたいな」とか思う場合が出てくると思います。

そんな時は、もちろんいろんなアプリやソフトで編集はできるのですが私はLightroomをおススメします。

スマートフォンで写真を撮っている方であれば、尚更なのですがこのLightroomというアプリは、ダウンロードは無料です。

有料版もあり、そちらであればもちろんできることも多くなるのですが、無料の状態でも編集できることがとても多いので良ければぜひダウンロードしてみてください!

おわりに

最後に、私の経験を話そうと思います。

自分はもともと空が好きで中学生のころ、親に買ってもらったiPodtouchで何も構図などは考えず、好きなようにただひたすら撮っていました。

それが、高校生になってからはiPhoneで写真を撮るようになり、SNSにも写真を投稿するようになりました。

しかし、SNS上では上手できれいな写真がたくさんあって、「どうやったらこんなきれいに撮れるのかな」と思いつつ、ネットやYouTubeで調べながら高校生活を過ごし、大学生になって写真部に入りカメラを買いました。

そこから今まで以上に、写真が好きになってもっとうまく撮れるようになりたいと思い、上手い人の写真をたくさん見て自分なりに勉強してきました。

その中で今回紹介した構図などをより一層意識するようになり、撮り続けて写真をSNSに投稿しつづけたところ、最初は500人ほどだったTwitterのアカウントが今では1.6万人の方にフォローしていただいたり、Instagramでは1.9万人の方にフォローしていただいたり、ネットニュースに取り上げていただいたり、フォトコンテストで受賞したりするようになりました。

私は、プロではありませんし私よりも写真を撮ることが上手い人はたくさんいらっしゃいます。

しかし、私の経験を含めここ最近写真を撮っていて思うのが、スマートフォンでも十分にきれいな写真が撮れるということです。

もちろん、カメラでないと撮れないものもありますし、案件や仕事となるとスマートフォンでは厳しい部分があると思います。

しかし、SNSに投稿される場合であれば正直スマートフォンで撮られた写真なのかカメラで撮られたのか分からないほど、最近のスマートフォンの性能には驚かされます。

そのため、カメラを買うのにはお金がかかるけど、写真は撮りたいという方はぜひお持ちのスマートフォンではじめてみるのも選択肢の一つであった良いのではないかなと思います。

自分自身もまだまだ未熟で、技術も拙いところだらけですが、写真を撮ることが好きな皆さんと一緒にこれからも写真を楽しみたいなと思います。

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