Ezogeek
1995年生 神奈川県出身大学生の頃に旅行のために購入したカメラにハマり、国内/海外を問わず写真旅を繰り返す。それと同時に始めたブログでは旅行記やLightroomに関する記事を多く執筆しており、プリセットの販売も行っている。
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写真をやる上で必要なものはカメラと行動力と思考と金銭的余裕など状況に応じて多種多様色々なものがありますが、このデジタルカメラの時代においてレタッチは最早必須課目となっています。
皆様が普段テレビや雑誌で見ているような写真の殆どにレタッチで手を加えられていて、本来のものよりも魅力的に演出されていますが、逆に本来の良さを失ってしまうことにもなりかねないのがレタッチの難しさです。
勿論、写真は撮った状態以外は許さない!そんなのは塗り絵だ!という考えの方もいらっしゃるかと思います。
それを悪と断定するわけではないですが、とりあえずレタッチというものがどういうものかだけでも知っておくとまた写真の幅が広がるかと思います。
この記事ではレタッチについて簡単に解説すると共に、私が普段使用しているAdobe Lightroom Classic CCの観点からレタッチでどれだけ写真が変わるのか、どんなポイントがあるのかなどについて書いていければと思います。
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レタッチとは
まず初めにレタッチとは何かということについて。簡単に書いてしまうと写真編集のことを指します。
厳密にいうと明るさの調整など基礎的なことは「エディット」肌の色味やモノを消したりなどの少し高度な編集行為を「レタッチ」と呼ぶみたいですが、この記事では全てまとめてレタッチと呼ぶことにします。
全体の色味やどんな色温度か、ポートレートなら全体の温度感/雰囲気にどんな肌色を表現するかなど自分の好みや考えが集約されるので写真撮りとしてのアイデンティティが一番発揮される場所とも言えます。
写真の腕前向上以上にこのレタッチの確立というのがフォトグラファーにとって大きな悩み種で、他のフォトグラファーの影響などを受けてフラフラしてしまうといった難しさと、そもそもどうやってレタッチをやるのかわからないという方も非常に多いと思います。
順に解説していきましょう
現像ソフトについて
写真を編集/現像するソフトは色々ありましてRAWからJPEGにする段階だとカメラ内現像からメーカーが純正で出してる現像ソフト、Capture OneやLuminarなど企業が販売しているソフトなど多種多様あります。
好みもありますのでどれが正しいということはなく、好きなものを選んでも問題はないのですが多くのフォトグラファーが使っているのがAdobe PhotoshopとLightroomというソフトになります。
Photoshopは肌の処理などに使用されることが多いですがレタッチの大部分はLightroomで調整することが可能なので非常にオススメです。
私も例に漏れずLightroomを長年使ってきているので、使ってきて感じたレタッチのポイントなどについて簡単にご紹介していきます。
レタッチでどれだけ写真が変わる?
まず初めにLightroomのレタッチでどれだけ写真が変わるのか気になるところだと思います。
例として私が実際に撮影してLightroomだけでレタッチした写真がこちらになります。
これは私の写真の中でもやりすぎな部類の写真ではありますがここまで写真が変わるんです。
良い意味で言えば自分の世界観の再現ですが悪い意味で言えば非現実ということですが、いいんです。
レタッチの世界においてはあなたが白を黒と言えばそれは黒なんです。
これはまだまだ序盤の方で、レタッチによってなんでもない風景を特別な雰囲気にしてくれるので写真の上達はレタッチ技術の上昇に比例するといっても間違いではないです。
ただ、このレタッチは思い通りにいかないことの方が圧倒的に多いです。
ある程度安定したレタッチをしていきたいのであれば自分なりの成功ポイントをおさえることが重要です。
レタッチするにあたって必要なことについて書いていくことにしましょう。
完成のイメージを固める
まずは何事もイメージから。
どんな仕上がりの形にするのか決めることから全てが始まります。
色味でもいいですしトーンでもいいですし明るく白い雰囲気なのかそれとも暗く黒い雰囲気にするかなどでもいいので自分がやってみたい写真のイメージを決めてください。
それに合わせて各パロメータを調整して写真を作り上げていくことになります。
オススメとしては自分がいいなと思う他人の写真を集めることですね。
自分の中のレタッチ的思考を鍛えると共に新たなイメージが吹き込まれるので撮影する際にも思考が反映されやすいです。
完成のイメージを固めるということは色味などが迷子になりにくい、寄り道しにくいといったことにも繋がるので完成への一本道を決めてレタッチに臨みましょう。
自分の中のタブーを決める
そしてこっちも大切なのですがやってはいけないレタッチというものを自分の中で作ること。
他人の写真を集めるのが良いということは先ほど述べましたが影響されすぎて戻れなくなるといったこともレタッチでは陥りがちです。
使えない写真にならないように自分の中のタブーを決めて、他人のレタッチは参考にしても抜け出せなくなるようなことはないようにしましょう。
注意点としてはよく知らないことをタブーと決めつけて固定概念に囚われないようにしましょう。
基本的に触れる操作部分をおさえる
それでは実際のLightroomの操作部分を見てみましょう。
色々調整できる部分が多くて戸惑うことも多いかと思いますが実際の所、いじる部分はそんなに多いわけではありません。
一通り実際に触れてみた後に必要な調整箇所を理解して効率化も図っていきましょう。
色温度/色かぶり
Lightroomだけではなくどの現像ソフトを使っても最初に触れるべきなのが色温度と色被りです。
どの写真にも実は暖色系、寒色系で分かれていまして少しの数値の違いでも写真の雰囲気がグッと変わります。
なので暖色と寒色の真ん中に調整して違和感のない色に仕上げるのもいいですし逆にどっちかに思いっきり数値を振って世界観を演出することも簡単にできるのでまずは色温度を理解するのがレタッチのコツです。
他人の写真を参考にするときも、その写真が暖色寄りなのか/寒色寄りなのかを光や物から判断することができるとその写真の傾向とレタッチ方法が少しだけ理解できるかもしれません。
色被りについても光によって何かしらの色が被ってしまった場合に調整できる要素になりますので自分の想像する色と相違がある場合には調整してみるのがオススメです。
基本補正
全ての基礎となる基本補正パネルを見ていきましょう。
写真全体の明るさからコントラスト、ハイライトやシャドウなどの必須要素から明瞭度などといった調整項目があって中々悩む部分ですが写真に合わせて調整していきましょう。
その写真が暗かったら露光量を上げて、それで写真としての締まりが悪くなったのであれば黒に関するパラメータをマイナスにして写真全体を締めるなどといった処理をすることができる部分になります。
一見わかりにくいのが白レベルと黒レベルの部分で、シャドウ/ハイライトと何が違うのかと疑問に思う方もいるかもしれませんがシャドウ/ハイライトは影/光、白レベル/黒レベルは白い部分/黒い部分に関するパラメータだと思って大丈夫です。
なので白レベルと黒レベルはシャドウ・ハイライトよりもより広範囲を調整可能となっています。
ここにおいての私個人的なレタッチポイントとしてはできるだけ写真をフラット目にするようにしています。
フラットといっても完全な真っ平らではなく多少光/影強めといった感じにしていますが、これは後述しますが自分のプリセットを乗せる際にそちらの方が後で調整がしやすいからですね。
ですので傾向としてはシャドウ/黒レベルをプラス側に、ハイライト/白レベルはマイナス側にといったパラメータの振り方をするとフラットになりがちです。
そしてそのパラメータを物凄い量を調整しなければいけないようであればそれは撮影の段階に問題がある可能性があるのでレタッチを通して撮影を意識した方が良いかと思います。
トーンカーブ
そしてここで説明するトーンカーブも写真全体のトーンを作る上で非常に重要な要素となってきます。
左から右上がりの線が描かれているのがトーンカーブですが基本補正と同様にハイライト/ライト/ダーク/シャドウといったパラメータを調整することによって変化していきます。
パラメータを見た感じ基本補正と大して変わらないのではと思う方も多いかと思いますがトーンカーブのパラメータは基本補正よりも強く味付けと調整することができるので、基本補正で微調整してトーンカーブで味付けをするといったことが可能です。
コントラストをつけたいのであればハイライト/ライト/シャドウをプラスにしてダークだけをマイナスにすることによって、自分の手でダイナミックレンズを広く見せることも可能なので、レタッチの幅を広げたいのであればトーンカーブを深く理解することが重要です。
HSL/カラー
色相/彩度/輝度などを色ごとに調整することができるのがHSL/カラーという項目ですが、自分が理想とする色にするためには必ず触れなければいけない部分です。
最初に色相ですがこのパラメータを調整することによって青を紫にもすることができる魔法のような項目です。
色を変化できるが故におかしな色味になってしまったり特定の色以外の色も同時に変化してしまったりと失敗も多い項目ですが、コツとしては決めた色の画色々なバリエーションを増やすことです。
ちょっと明るい青や暗い青など様々なパターンを用意しておいてどの数値が違和感なくどれにも適用できるのかという部分を探るのが問題が起きにくくオススメなやり方になります。
同じく輝度についても一部の色だけ明るすぎたりなどの時の処理に使えるのと共に少し派手すぎるなと感じる色も、輝度をマイナスに振って暗くすることによって彩度が抑えられたように映るので、違和感のある色があった時は彩度だけではなく輝度も使ってみるのがレタッチ向上に繋がるかと思います。
変形
最初の[レタッチでどれだけ写真が変わる?]の部分で比較した写真ではレタッチ前とレタッチ後では建物の直線や角度が見たままに調整されていましたが、それは変形という項目で調整可能です。
これはLightroomの非常に便利な機能の一つで大きな建築などの広がって写ってしまうものを真っ直ぐにしてくれるので写真の完成度を高めたいのであれば必須です。
基本的には自動を選択すればやってくれますがたまにおかしな調整になったりするのでその際は自分でパロメータをいじって少しづつ調整していくことになります。
色やトーンとは関係ないレタッチですが撮影の際にも後処理のイメージがわきやすので覚えて損はない項目です。
触れておぼえること
色々書いてきましたがレタッチ向上のコツは、こういったポイントを抑えながらも沢山触れて体感として覚えていくことが一番です。
沢山触れることによって目が鍛えられていき、写真を見ただけでどのような処理が必要なのか段々とわかってくるようになりますので、百聞は一見にしかずということでまずはレタッチに向き合ってやっていくのが一番の近道かもしれません。
プリセットについて
近道というわけではないですが、こういった項目を調整して自分のプリセットとして販売をしている方も多くいます。
自分で一から全てを作るのはかなり難しいので他のプリセットを購入してから自分好みに各パラメータを調整して自分のものにしてしまうのもいいかもしれません。
何より他人はどんなポイントを考えてこの数値にしているのかなどの思考が数字として現れているのが大きいですので今後のレタッチ向上に役立つかと思います。
そういう私もプリセットを販売しているのでもし興味があれば覗いてみてください。
https://note.com/ezogeek/n/nd5f7fead76b4
さいごに
難しいことも抽象的なことも含めて色々書いてきましたが如何だったでしょうか。
レタッチというものは何年向き合っても難しく、自分なりのコツを見つけるのにも長い時間を要しました。
コツが見つかったと思ったら自分の中の好みが変わって、またコツが遠ざかる…そんなことも多々あるかと思いますが、レタッチはとにかく触って理解すること以上に大切なことはありません。
より自由な発想を持って色々なことに触れてみましょう。
デジタル写真による自分の個性豊かな写真を発信するようになった昨今のSNS情勢においてはレタッチの必要性も日々高まっています。
好き嫌いはあるかもしれないですがそれもまた写真の楽しみの一つですので、これを機会にレタッチに向き合ってみるのは如何でしょうか。
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